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子供の質問

アダルトチルドレンと教えてもらい、それからの日々の事など。

精神科と心療内科

最初の記事で「生まれて初めての精神科」と書きましたが、実は2年間心療内科のあるクリニックに通院していました。


この記事では精神科と心療内科の違いを、私の体験と共に、私なりに書いてみようと思います。
 
通院と言っても、真面目に通っていた訳ではありません。心療内科に通うキッカケになったのは、ある症状に悩まされたからです。
長くなりますが、順を追って書いていきます。
 
東京で服飾専門学校を卒業後、私は故郷の福岡に戻りました。卒業したのは東日本大震災の翌年の3月。東京に居る間に、幼い時からの友人を亡くした事もあり、なんとなくやる気が無い状態が続き、父親からの「帰ってきなさい」、という言葉そのままになんとなく戻ってきました。卒業後の進路は何も決まっていませんでした。
 
学校もない、仕事もない、そんな中焦りが生まれて、急いで仕事探し。
近所の古着屋で働くことになりました。
 
思いの外肉体労働で、毎日アザを作って帰る日々でした。しかし田舎の中でも賃金が高い方だったので、お金が貯まるまで頑張ろう。これを機会に体力をつけよう。と、前向きに通っていました。
 
ところがある日、ある "症状" が現れました。
 
広い店内の天井の隅。白いはずのそこに、
うねうねと動く色の付いたミミズのようなものが、視えたんです。
 
そして、次の日には電話の音が聴こえました。
 
その次の日には、ハンガーを整理する自分の手に、幾つもの糸が絡まっています。
 
職場の方に相談すると、目に傷が入っているんじゃないかと言われ、終いには霊感があるんじゃないか、…なんてことも言われました。
 
仕事に集中出来なくなり、「精神科」を受診しようと考えていると父親に話したところ、
 
「お前は間違ってる。それは精神科じゃなくて心療内科だろう。なんで精神科なんだよ。心療内科に行きなさい。」
 
そう言われました。
今思うと、はじめから精神科で診てもらえればよかったと後悔しています…
 
心療内科で事情を話したところ、ある病名を告げられました。
 
それが、統合失調症です。
ただし、はっきりとは言われず、統合失調症の疑い…という診断でした。
 
統合失調症に効くお薬を処方されました。
 
これで仕事に集中出来るなら…。
 
しかし、それは叶いませんでした。
 
薬の影響なのか、フラフラして身体が思うように動きません。それまでの症状が改善されたかというと、そんなこと考える余裕がないくらい、立っているのが精一杯でした。
仕事にならないので薬を飲まずに、…視えたり聴こえたりの症状に悩まされる日々が続きました。
 
結局体調不良を理由に4ヶ月足らずで退職。
その後1ヶ月間無職の状態になりました。
頑張りたいのに、頑張れなかった…
自分のこれまでの人生の中で、大きな挫折でした。
 
無職の間、症状はさらにひどくなりました。
先の見えない不安からか、毎日罵声が聴こえました。
何もする気が起きず、起きていると死にたくなるので、横になるのですが、眠れず、自己啓発本を買っては読み漁る生活。
見かねた両親が一泊二日、長崎のハウステンボスに連れて行ってくれたのですが、申し訳ない気持ちでベッドの中で泣いたのを覚えています。
 
何がキッカケだったのか思い出せませんが、その後自分の足でハローワークに行き、仕事を見つけました。
 
紳士のオーダーシャツを作る縫製の仕事です。
そこで2年半働きました。
 
心療内科のクリニックからアダルトチルドレンと教えてくれた精神科の病院に転院したのは、シャツ縫製の仕事をして2年経った頃だったと思います。
 
シャツ縫製の仕事でも、症状は消えることはありませんでした。"父親の怒鳴り声" という新しい症状も出るようになり、症状がひどい状態になればクリニックに駆け込んで、薬をもらって気休め程度に飲む。
 
…それの繰り返しでした。
 
小さなクリニックだったからでしょうか。
お医者さん1人がいて、問診を受けて薬をもらう。それが当たり前な印象でした。診察室に入ってほんの数分ですぐに出てくる患者さんも居ます。もちろん、心療内科と言っても、クリニックと言っても様々だとは思いますが、
 
"腑に落ちない"
"本当に治るんだろうか"
 
これが、クリニックに行って薬をもらう度に、私が感じていたことです。
 
さて、
 
どうして「心療内科」から「精神科」の専門の病院に転院したのか。
キッカケは最初の記事で書いた "殺意" でした。
今思い出しても、…自分が怖いです。
しかし、現実でした。

一刻を争う事態に感じ、もっと大きな病院でなんとかしてもらわないといけない…!
身体の方が先に動いたのかも知れません。
 
精神科ではかなりの時間をかけて、問診を受けました。問診票に書いた事があまりに過激で急を要する状態だったからかも知れませんが。。
 
まずは1人のお医者さんの問診を受け、
その後お医者さん2人と、看護士さんの前で自分の状態を話すことになりました。過去の体験を話すと、看護士さんが悲しそうな顔をしてくれました。
 
そこでお医者さんから言われたのは
 
「あなたはアダルトチルドレンです。アダルトチルドレン自体は病気ではありませんが、その影響で病気のような症状が出ています。今持ってある統合失調症の薬で確かに症状は改善されます。…御守り程度に持っていると良いです。」
 
そして、こう続けました。
 
「まだお時間ありますか?もし良ければ、今ここで話したこと、専門の先生にお話してみませんか?」
 
専門の先生、というのは、臨床心理士さんという職業の方でした。
 
その日心理士さんと何を話したのか、思い出せないのですが、自宅に帰った後に描いた絵は、車内で描いた絵とガラリと変わりました。
 
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そして、次に病院を訪れた時に、視えたり聴こえたりする緊張感からか、手汗や動機がひどいことを話しました。するとお医者さんは「あがり症」の方に処方するという薬を出してくれました。会議などで緊張してしまうサラリーマンの患者さんが飲む薬だそうで、これで私の症状もかなり改善されました。
 
精神科というと、なにやら良くないイメージを持ってる人は多いのかも知れません。私は精神科自体には悪いイメージはなかったものの、(むしろもっと敷居が低くならないかと思っていました。)
「気の持ちよう」とよく言いますよね。私もそれまではある程度は自分次第でなんとかなるはずだ、と信じていました。おそらく私の父もそうなのでしょう。
 
しかし、気の持ちようとは全く別の次元で起こっている問題があるのだと、今感じています。
 
実際に精神科の門をくぐると、非常に安心しました。より時間をかけて、より専門的に心の状態を診察、治療してくれます。
 
それが、精神科と心療内科の一つの違いではないかと私は思っています。