白衣のお姉さん
自分が「アダルトチルドレン」であると知り、
主治医が私に提案したのは、専門の方=臨床心理士さんと話をすることでした。
私を担当してくださった心理士さんの第一印象は、
"白衣のお姉さん"
でした。
そして2回目から、私は自分で描いた「絵」を彼女に見せるようになりました。
視えたり聴こえたりする症状が辛い時、絵を描くと不思議とスッキリしました。
子供の頃に大好きだった少女漫画のような可愛らしいものではなく、「顔」と抽象的な「線」や「記号」が組み合わさったものが多かったです。たまに、短い言葉が入ったりします。
2014.10.23
(アダルトチルドレンと言われた翌日に描いた絵)
コンセプトや意味などはありません。何も考えられない状態で描き始めるので、描き終えた後、
「…一体これは何なんだろう?」
と、自分でも不思議に思うことが多かったです。
しかし、そんな私の絵を、彼女…心理士さんはとても興味深く見てくれて、そしていつからか楽しみにしてくれるようになりました。
最初に心理士さんが気に入ってくれた絵はこちら。
2014.10.24
ポストカードにして欲しいと言われ、嬉しくて私は照れていたと思います。彼女の喜ぶ絵を描きたいな…そう考えていたのを見抜かれたのか
「描きたい時に "だけ" 描いてね。描きたくない時は描いちゃダメ〜!」
しかしこの言葉のおかげで、描きたい時に絵を描く。…その作業を今でも続けています。
さて、
当初の私の絵には、短いコメントを紙の端に綴っていました。
心理士さんが気に入ってくれた上の絵には
"強さは優しくないけど、優しさは強い"
"仕事中、どんな仕返しを、してやろうか…!そんなことばかり考えてしまった。"
"優しくなりたい"
そんなことを書いていました。