子供の質問

アダルトチルドレンと教えてもらい、それからの日々の事など。

私の家の、いじめっ子

子供の目にモラルハラスメントはどう映るのか。

一方が一方を攻撃する…その光景に子供は一体、何を感じるのでしょうか?
 
子供の私が母を攻撃する父を見て抱いた印象は
 
「いじめっ子」
 
でした。以前は「妖怪」でした。妖怪と言うと、今は可愛らしい楽しい妖怪のアニメ作品がありますね。子供達は大好きです。私の時代にもあれば、何か変わったかな?…ついつい、そんな風に考えてしまいます。
"父は妖怪に取り憑かれた"
"妖怪が母をいじめてる"
 
最初はそんなことを思っていました。しかし、その後のイメージは「いじめっ子」です。
大人になれば "パワハラ上司" とか、"セクハラ上司" と皮肉って呟いたりしていましたが、ずっと重なっていたイメージは「いじめっ子」でした。
 
子供達は学校で道徳を学びます。その授業で子供達は、「いじめはいけません」…そう教えられます。そして、そこにあるのは
 
"いじめる方が悪いに決まっている"
 
そういう風潮でした。
 
この頃からでしょうか、学校で教えられることと、家で教えられることのギャップに苦しむようになります。
 
学校での「いじめ」の授業について、深く考えるようになります。なぜなら、家の中にモラハラという子供にとっての「いじめ」が存在していたからです。この問題について、子供の私は答えを探そうとしました。
 
家の中にあるいじめ。学校で教えられた「いじめる子」は父であり、「いじめられる子」は母でした。そして、「ただそれを見ている人」=傍観者は、私と兄でした。
 
学校の道徳の授業では、
 
"見ている人もいじめっ子だ"
"見ている人も悪い"
 
…そんな意見が出ます。
父が母をいじめる、その光景をただ見ている自分もいじめの加害者であり、自分は悪い子なのだという思いを、学校から家に持ち帰ると、何とも言えないかなしい気分になったのを覚えています。