子供の質問

アダルトチルドレンと教えてもらい、それからの日々の事など。

その傷は美しさに変えられる

「金継(きんつぎ)」と呼ばれるものを、ご存知ですか?

金継とは、古くからある日本の伝統的な修復方法の一つです。(下のURLから、動画サイトにある金継の紹介動画が見れます。)

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金継の精神に、私は強く魅かれます。
金継は壊れたものを直すだけでなく、そこに新しい「美しさ」を加えるからです。

その美しさは傷が出来たことによって生まれるもの。壊れなかったら生まれることがなかった美しさです。

アダルトチルドレンを克服…辛い体験やトラウマを克服することは、この金継のような作業だと私は考えています。

ありのままの自分で生きれるようになれば、世界は今と違って見えるでしょう。

しかしそれだけではないと私は思っています。
アダルトチルドレンである自分自身が、一つずつ過去と向き合うことによって新しい自分になる。
…何が言いたいかと言うと、「アダルトチルドレンでよかった」そう思う日が必ず来ます。

辛い体験を正当化する訳ではありません。
親のしたことを正当化する訳でもありません。

自分が受けた痛みは、自分以外の人には無いものです。辛い、痛い、苦しい、…それらは無い方がいいですよね。自分の育った家庭が、絵に描いたような幸せな家庭であれば、今どんなに楽しくて幸せだろう。…そう思います。しかし、それらの体験を通して、私は学んだこともあります。

アダルトチルドレンの特徴の一つに、

「人の顔色をうかがう」

…こんな風によく書かれます。私自身もそうです。
しかしこれは、「人の微妙な変化に気付ける」ということでもあります。アダルトチルドレンの方はおそらく、優しい方が多いでしょう。私は自分が優しい人間だとは思いません。思えない、と言った方がいいでしょうか。自分ではそうは思えないけれど、

「優しい子」「優しい人」

…子供の頃から私は言われてきました。

アダルトチルドレンの短所と呼ばれるものは、一方で長所でもあります。この長所は、辛い体験を経験していない人には出来ないものです。上っ面でなく、心から動くものなので、これは人間として大きな強みだなと、私は考えています。

ただ、短所と呼ばれるものにアダルトチルドレンが今悩まされているのも事実。

克服するには、それらの短所と向き合う必要があります。

私はそれを克服出来れば、もっと輝けるんじゃないかな?もっと笑えるんじゃないかな?…そう思っています。

壊れなければ良かったかも知れない
傷つかなければ良かったかも知れない

ですが、壊れてしまったことは、傷付いてしまった事実は消えることはありません。

しかし直すことは出来ます。私は金継のように、壊れる前よりも傷付く前よりも美しくなるように、いや、以前とはまた違った美しさになるように、今後自分と向き合っていきたいと考えています。