子供の質問

アダルトチルドレンと教えてもらい、それからの日々の事など。

"焦り" に効果あり?声出し確認。


トラウマをお持ちの方は経験があるかも知れません。
私は仕事中にトラウマに襲われ、パニックになってしまう時があります。

パニック…といっても、私にはパニック障害にみられる過呼吸などの体の症状はあまりありません。
周りの人が気付く程の変化は出ないけれど、確実にパニック状態な時があります。

トラウマ=恐怖

これがフラッシュバックして、記憶がごちゃ混ぜになり、自分の今の状況が飲み込めなくなる…という感じでしょうか。

目の前の仕事をとりあえず続けるものの、頭の中では恐怖と混乱が入り混じっています。
間違いなく、通常よりもゆっくりと作業してしまっていると思います。次第に周りの視線が気になります。自分がパニック状態であることに気付いて欲しいような、気付かれないようにしたいような、…自分でもよくわからない状況なのです。
目の前には仕事があるけれど、頭の中にはトラウマの映像や当時の痛み、恐怖、感情が溢れています。
私の混乱は次第に「焦り」へと変化していきます。

そんな時、
トラウマに襲われた時…すぐに切り替えることが出来る魔法があれば、良いですよね。

魔法ではありませんが、私には策があります。

「〇〇します」
動作の前にコレを言うのです。もちろん、声に出せば周囲に違和感を与えますので、心の中で。

"今からアイロンをかけます。
表を裏に1ミリ控えます。
生地を伸ばさないように、注意します。"

…こんな具合に、心の中で唱えます。


「今からアイロンをかけます」
これは、動作の〈予告〉になります。
頭の中がパニック状態の時に予告を告げることで、心の準備が出来ます。

"自分は今からアイロンをかけるんだな" と。



実はこの策を仕事に使い出したのはつい最近のこと。
なぜ思い付いたのかと言うと…
私は普段から、この "声出し確認" をしていたのです。

分かりやすいものを挙げると、車の運転。
私は車の運転が怖いです。自転車に乗っていてもそうです。事故を起こす、巻き込まれるかも知れない不安が常にあります。自然と始めたのが声出し確認でした。

"左に曲がります"
"信号は赤です"
"歩行者がいます"
"対向車がライトを点滅しています。歩行者に気を付けて右に曲がります"

このように。
車の運転は1人の時がほとんどなので、声に出して確認していました。自分の声が自分の動作の〈予告〉の役目を果たしているのです。心の準備が出来ます。


しかし、記憶を遡ると、実は子供の頃もやっていました。中学時代に性犯罪に遭った私は、犯人に捕まる前にカーブミラーを見ました。ペインターが家出をし、逃げている最中もカーブミラーというのは見たくないものでした。カーブミラーを目にした瞬間に、性犯罪に遭ったことを思い出してしまうからです。トラウマを呼び起こす引き金となってしまうのです。

ですが、カーブミラーというのは街のあちこちに存在するもの。曲がり角があれば立っているのが、カーブミラーです。
中学生の私は事件のことをすぐに忘れようとしました。
カーブミラーを目にしてしまう、
カーブミラーに遭遇してしまう、
その度に自然と行っていたもの…それも声出し確認でした。この時は心の中で言っていましたね。

"カーブミラーがあります"
"カーブミラーには何も映っていません"
"大丈夫です"
"私は今から右に曲がります"

そうやって〈予告〉をし、心の準備が出来た段階でカーブミラーを通過することが出来ました。


1人暮らしを始めて半年経ちましたが、
苦手な料理に再びチャレンジしています。
ここでも、声出し確認は役に立ちます。説明書を読んで〈予告〉し、行動をし、また説明書を読む…それの繰り返しです。

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上記のURLには、引っ越しして料理を始めた私の奮闘ぶりをアップしています。苦笑

料理は説明書…レシピ頼りなので、
「説明が不十分!」

こんなことを口にすることもしばしば。。
調理する心の準備は出来たものの、一体何がどうなるかわからないドキドキが、今でも付いてきますね。笑