[自傷]痒みと搔きむしり
このブログのアクセス解析を見ていると、思わぬキーワードで私のブログがヒットしたようで…
「子供 」「掻きむしる」
この2つが意外にも多く、驚いています。お子さんのために調べ物をされる親御さんが居ることを嬉しく思います。
お待たせしましたが、今回は掻きむしってしまう私の自傷行為でもある癖について、私の子供時代の体験と共にお話出来ればと思います。
まずは、"痒み" について。
なぜ痒くなってしまうのか…私は専門家ではないのでさっぱり分かりません。しかし、痒みを引き起こす原因というものは、存在します。例えば、蚊に刺されれば誰でも痒くなりますよね?一方、ノミやダニはどうでしょう?これは個人差があります。
実家では今、室内で猫を2匹飼っているのですが、昔からノミに刺され痒くなるのは私だけでした。
上京し最初の夏、私の身体は東京のダニ(あるいはノミ)の襲来を受けました。刺された箇所100箇所近く…これには皮膚科の医師も驚いていました。
どんなに部屋を掃除しても増え、お向かいやお隣の学生さんに話しても、彼女らは全く刺されていなかった…いえ、刺されていたとしても痒みを感じなかったようなのです。その後どうしたかというと…「ダニ捕りロボ」
http://nikkaku-j.com/robo1.html
これを設置したところ、赤い斑点が増えることは無くなり、同じ部屋で卒業まで生活することが出来ました。
さて、思わぬ宣伝をしてしまいましたが、何を話したかったのかというと、痒みを感じるのは人それぞれ違うということです。虫に刺された等の痒みの原因が分かるものであっても、痒みの度合いは人それぞれだということ。
"アトピー" というと、肌が弱いイメージがありますよね。私の学校生活を思い出しても、クラスに1人はアトピーを抱える子がいました。皮膚科通いが続きますし、なかなか治らない、辛そうな表情を見ては、大変そうだなぁ…と思ったものです。
しかし私も、肌が弱い人間です。
先に書いた話のように自分だけ痒みを感じることもありますし、以前の自傷の記事でも触れましたが、肌に触れる触感というものが敏感です。
これからの時期欠かせない扇風機やクーラーの風さえ、肌に触れ鳥肌が立ち、みんなが暑いと言っている中風邪をひいたりしてしまう程。風が肌に当たらないように、今日も薄手の長袖を着ていきました。
(生地はローンのような薄手の綿がお勧めです。)
ちょうど今の季節。季節の変わり目に私が悩まされるものは、「汗疱状湿疹」というものです。
矢印の先、分かりますか?小さな粒が出来ています。
これは汗が外に放出出来ずに皮膚の中に残った「汗疱(かんぽう)」と呼ばれるものです。小さな粒で、赤みはありません。
この汗疱、それ自体には痒みはないのですが、何かがキッカケで免疫反応が過剰に起きてしまう=アレルギーとなってしまった瞬間、痒みを引き起こすのだと言われています。数が多いと蜂の巣のように見えます。
なぜアレルギーを起こしてしまうのか、…私にも謎です。しかしこのアレルギー反応=免疫反応が過剰に起きてしまうことに、私が子供時代から続く "搔きむしり癖" のヒントが隠されているように思えてなりません。
私が掻きむしってしまう時というのは、何か原因が分かって痒みを感じてる訳ではないということ。
直接的な原因がわからないものなのです。
私は金属アレルギーでもありますが、金属を身に付けていなくても、虫に刺されたという原因が無くても、掻きむしってしまいます。
そしてそんな時というのは、無意識にやってしまっています。インナーチャイルドストーリーでもお話してきましたが、無意識に掻きむしってしまい、血が出たりしてそれを目視して発見し、急いで手当てしていました。
しかし、掻きむしる…という私の自傷行為の前に感じていたものを思い出すと、
不安・緊張・焦り・怒り・束縛(受け身)
などがありました。
私は専門家ではないのでデタラメを言いますが、
おそらくこれらの感情がアレルギーを引き起こす痒みの元になっているのではないかと私は考えています。
高校生になった辺りから、私は父に対して窮屈さを感じていました。縛り付けられているようなイメージをいつも抱いていました。
その頃からでしょうか、お洋服のウエストゴムや身体を固定するブラジャー、髪を固定するカチューシャ等に対して、窮屈に感じるようになりました。上京してからは首まわりのネックレス、指輪等を1日装着していると、湿疹が出て痒くて仕方なくなってしまったのです。カチューシャや髪留めに対しては、頭痛が出るようになりました。
心身症と呼ばれるものは、心の状態が身体に影響するものです。胃痛や偏頭痛、過敏性腸症候群や月経不順も、精神から影響し発症することがあります。
そしてアトピー性皮膚炎もまた、同じく精神面から起こることがあるのだそう。
何か直接的な原因が分からない痒みというのは、精神から影響を受けている可能性が高いのではないかと私は思います。
子供の頃から兄にはなく私にだけある、掻きむしり癖。これに対し母は気付いて皮膚科に連れていってくれたりしました。しかし、自分でも困ったのは
「どうして掻きむしるの?」
という母からの質問です。
自分でも分からなかったのです。
肌が弱い、敏感な故に起こっているものなのか、精神面から起こっているものなのか、なぜ痒くて掻いてしまうのか…子供の私にはさっぱり分かりませんでした。ただ「掻いちゃダメ」と怒られた記憶だけが残っていきます。
お子さんのために搔きむしりや爪噛みに対し、調べようとする親御さんが多くいらっしゃること、嬉しく思います。
まずは皮膚科に連れて行ってあげることが必要でしょう。
私の母も病院に連れて行ってくれ、掻きむしった跡が早く良くなるように動いてくれました。
私が掻きむしってしまうお子さんをお持ちの親御さんにお伝えしたいのは、その子を観察して欲しいということです。なぜ痒いのか掻きむしってしまうのか、おそらく本人も分からないと思います。幼い子であれば尚のこと。私も料理をするまで、自分がヌルヌルした感触に強い拒否反応を示すとは知りませんでした。
肌が敏感に反応してしまう対象があるのか、または精神面から痒みを引き起こしているのか、お子さんを観察して一緒に考えてあげて欲しいです。