伝統守る会社
本日、退職のための最後の手続きのため、
会社へ行きました。
7月末から休職となり、体調は良くならず、9月いっぱいで退職という決断をしたのですが、
手続きのために何度も会社に赴く…
人事の方は私の負担を考えてくださり、今月で退職させて頂く事になりました。
何も手がつかない私のために、
傷病手当金の申請書は、あと主治医の記入欄だけ残して、郵送用の封筒に切手を貼って用意してくださっていました。
冒頭の花束は、社長から。
会社のポストカードの裏には、温かいメッセージが綴られていました。
"復帰する気持ちは?"
"…待っています。"
その言葉を聞いて、胸が痛みました。
優しく親切にしてくださった事への嬉し涙、
これほど大事にしていただいたにも関わらず、頑張れなかった悔し涙、
色んなものが込み上げて、泣き虫の私はまた泣いてしまいました。
この会社に転職したことは、私がアダルトチルドレンと知らされ、自分の意思で手にしたものでした。
アダルトサバイバーとして、
自分で自分のために生きる…
最初の、一歩だったんです。
直属の上司も、人事の方も、
私の抱える問題に耳を傾け、親身に相談に乗ってくれていました。
今日ばかりは、
私の勤めた会社自慢をさせてください。
100年以上続く会社。
強みは何と言っても、「自社一貫生産」。
織糸一本から選び、それが織物になり、製品になり、自分達の力で売っていく…
社訓の一番最初は
"社員が幸せになれる会社"
というフレーズが入っています。
社員への心配りが…半端じゃないんですよね。
こんな会社、初めてでした。
入社した頃は何も分からず、それまで紳士シャツの前身頃しか縫っていなかった私は、学園時代を思い出しながら婦人服の縫製を練習しました。
入ったばかりの頃は…毎日必死で。
でも段々と出来ることが増えてきて、そしたらまた新しいアイテムの縫製を覚えて…
憧れの先輩の見本を見ながら、縫製を考えたり、工程を考えたり…
その様子を、、
ちゃんと見ていてくれていたんだなと、
今日実感しました。
常に評価してもらわないと不安になる…
そんなACの私は、なんだかやっと、ホッと出来ました。
頑張ってきたことは、
今までやってきたことは、
間違ってなかったんだな、と。
もっと早く気付ければよかったな、と。
社員への心配りを忘れない…
そんな社長が大好きでした。
100年を迎えた会社は、
200年企業へと歩んでいます。
伝統を守りながら。
人の縁というのは…
今まで信じていなかったんです。
ですが、この会社の為に力になれることがあれば、
縁があればまた赴きたい…
そう感じましたね。
突然の休職、そして退職にも関わらず、
常に私の体調を気遣ってくださった恩…
しっかり寝て
しっかり食べる。
先ずは社長から頂いた中国土産から…
なんとか、食べ切りました。。
お腹も、胸も一杯の1日となりました。