言葉の力
2016.9.9
休職し、退職し、自宅療養…
ショックだったのは、やはり子供時代のトラウマがフラッシュバックしてしまうということ。
音や色に敏感な私だから、職場から離れればきっと良くなるに違いないと、思っていたんですが。
私が休職することになったのは…いえ、抑うつ症状が出たのは職場での些細なキッカケでした。調子が良かった時期であれば、さほど気に止むことでもない他人の言動で…
プッツン、と張り詰めていた何かが切れてしまったのでしょう。
自分でも、気の弱さを情けないと感じます。
心理士さんは「ガソリンが無くなった」のだと言っていました。
"好き"
"嫌い"
etc…
自分の意見をはっきり言えたら、良いですよね。
良いけれど、それは分かっているけれど…
(言わないでおこう…)
そう考えるのが、アダルトチルドレンの私なんです。
言おうと思っても、言葉を選び過ぎて間に合わない…なんてこともあります。
世の中には、そんな私と真逆の人も居ます。
スピード感溢れる口調に、はっきりとした物言い…
耳で聴く限りでは、とても乱暴な人にも見えるかもしれません。
しかし、人には顔や体の表現がありますから、その言葉の真意というのは色んな部分を汲み取って判断すると思うんです。通常であれば。
サングラスの記事で触れましたが、私は他人の目が怖いです。食卓で家族をジッと観察する父の目や、感情のままに怒鳴り散らし目を合わせようとする父…
色んな嫌な光景を思い出します。
モラハラを受ける母…
決して私に対する攻撃、言葉では無いものの、
聴いている方はたまったもんじゃありません。
どこか出先で、見知らぬ誰かが怒鳴られている…
そんな光景は、大人でも不安に感じるものでは無いでしょうか?
私は何度も止めました。
色んな手も使いました。
「私(娘)は今調子が悪いから、お願いだから怒鳴らないで。」
優しく父に話しても、それは叶いません。
私は怒り心頭で、怒鳴って止めようとしたことがありました。すると
"お前に言ってんじゃねぇんだよ。嫌ならイヤホンでもしてろ!"
…今でも思います。あの後どうすべきだったのか。
当時も頭の中に、色んなものがぐるぐると浮かびました。
でも何も出来ない。お手上げ状態なんです。
そして自分の部屋に行き、一階から聴こえる父の言葉を受けては、色んな感情が溢れ出るんですよね。
喧嘩は、当事者の問題でしょう。
喧嘩であればとことんやってくれ、と思います。
ですが、私が子供の頃から見てきたのは喧嘩では無かった。一方が一方を攻撃する、タチの悪いモラハラだったんです。
その後日、父はいつものように「お詫びの品」を持ってくるんです。(モラハラ夫の典型です)
「言い過ぎました、だって!飛鳥に強く言ったこと、反省してるみたいだよ!」
母は嬉しそうな顔をするんですよ。
しかし、私には気持ち悪いとしか思えなかった。
攻撃していたのは父。
攻撃されていたのは母。
それを止めようとしたのは私(娘)。
なぜ父は母でなく私にお詫びの品なのか。
なぜ母は微笑んでいるのか。
なぜ何事も無かったかのように2人は同じ空間に居るのか。
もうしばらくやっていませんが、
父が攻撃をした後は、私は父によくメールを送りました。始めの頃は父も母も "責めない" 、誰も悪く無い、ただ行き違いがあっただけなんだと丁寧に言葉を選んで説明するメールを送っていました。
…まだ、モラハラという言葉を知らなかったからでしょう。
ですが繰り返す。
父は攻撃を繰り返す。
突然に、大きな声で、煩い声で、
ナイフのような言葉を飛ばすことを止めないんです。
それからは、正直に父の行き過ぎた部分について、キツい言葉を選んでメールを送るようになりました。
変わったことがあるとすれば、
私(娘)への態度でしょう。
私の不機嫌な様子に気付くと、
「そっとしといてやれ」
仕事から帰宅し、すぐに寝ようとすると、
「寝たかげなけん良かやんか。
(眠たいみたいだから、いいじゃないか。)
特に母が何か私に文句を言った訳でもないのに、
母にそう言うんですよ。父は。
それが私には物凄く気持ち悪かった…
ただ分かったのは、私(娘)に嫌われたくないと思っているのだろう、ということ。
そして、私に怯えているようでした。
私は別に父にワガママを言っているつもりではありませんでした。
しかしキツい言葉を選んでメールを送ったことで、明らかに父は恐怖を感じたんだと思います。
普段父が放つ言葉よりも優しい言葉を選んだつもりだったのに、父に反省して欲しいという想いは叶わず、ただ私に対し恐怖を植え付けるだけのメールになってしまったんです。
同じ苦しみを…
子供の頃受けた言葉のナイフの痛みを…
そう思うと途端に暴言を父にぶつけてやりたくなります。
しかし、何も変わらないんです。
母が楽になることも無いし、
父が母を攻撃することも無くならない。
私は自分がアダルトチルドレンだと知り、
自分が「被害者」であったのだと知らされました。
学校で起こるいじめの "傍観者" でもなく
2人を止める、叱れる "大人" でもなく
小さな被害者だったんです。
でもその被害者=子供時代の私は、ヒーローになりたくて、セーラームーンになりたくて、
自分が何とかするんだ!と長年…
一生懸命生きてしまったんです。
親が変わることはないです。
親のモラハラが無くなることも難しいです。
だから自分が変わるんだ…!
といっても、親のためではありません。
親のためにと動く自分を、変える必要があるんです。
心理士さんからよく言われるのは、
「線引きが出来てない」
母のために、父のためにと話す私に、ハッキリとした口調で話してくれます。
父はとりわけ私との間に、
母はとりわけ父との間に、
私はとりわけ母との間に、
共依存の記事にも書きましたが、お互いが
自立出来ていないんです。精神的な部分で。
冒頭に話したこと、人は人と対面する時、耳から、目から情報を得ますよね。相手が何を考えているのか、思っているのか。
私の不眠の原因の1つでもある、枕元の銃声…
一階から聞こえてくる父の怒鳴り声、攻撃的な言葉です。
まるで呪いのように私の中にへばり付いています。
父の束縛感に錆び付いた金属を感じ、痒みが出るように、それらはトラウマの引き金となってしまうものです。
ドラえもんに何度もお願いしました。
"何かいい道具は無い?枕が煩くて眠れないの。"
ドラえもんは…まだ私の前に現れてはくれません。
幻視でもいいからと願うものの、きっと居なくなった時は泣いちゃうだろうな…なんて思います。
PS
最近ですね、少し古いのかもしれませんが、
IKKOさんの「まぼろしぃぃ〜〜〜!」という言葉を思い出すようにしています。笑
IKKOさん、まだお会いしたことは無いのですが、文化服装学院の文化祭で講演を開かれた時に、入場券が無く、会場に入れない人達が沢山いたそうなんです。その時に彼女は扉を開けるように指示を出して、待っていた人達を入れてくれたんだとか。
友人から聞いたエピソードですが、素敵な方だなと思いましたね◎
「文化服装学院の文化祭ゲストによばれて~」
http://s.ameblo.jp/ikkostyle/entry-10379946618.html
(IKKOさんのブログより。)