禁止事項「◯◯なければいけない」
視えないものが視えたり、聴こえないものが聴こえたり…といった症状は、私独特のものだったと思っています。
(他のアダルトチルドレンの方で同じような症状がある方が居れば、是非お話をしてみたいところ。)
それらが自分の感性だと気付くのは、もう少し先の話です。。
さて、この記事で私が書きたいのは上記に書いたものと同じく、私を悩ませたものについて。それが
「禁止事項」
頭の中には常に、「◯◯なければいけない」がありました。この禁止事項によって、
本当はやりたくないのにやってしまう…
本当はやりたいのに出来ない…
結果、身も心も疲れてしまう状態が頻繁に起こります。私の頭の中にある禁止事項とは一体何なのか?
当時それらを書き記したものがあったので、その中から少しご紹介します。
【◯◯なければいけない】
・絶対に成功させなければいけない。
・すべて完璧にこなさなければいけない。
・失敗をしてはいけない。
・父(人)が怒鳴るようなことをしてはいけない。
・父(人)から反対されるようなことをしてはいけない。
・父(人)を傷付けることを言ってはいけない。
・父を尊敬しなければいけない。
・誰かに相談してはいけない。
・家のことを人に話してはいけない。
・親からのメールはすぐに返さないといけない。
・親からの電話は絶対に取らなければいけない。
・物に当たってはいけない。
・人に当たってはいけない。
・親を大事にしなければいけない。
・親の言うことを守らなければいけない。
・ワガママを言ってはいけない。
・欲しがってはいけない。
・いつも全力で頑張らなければいけない。
・人と同じように出来なければいけない。
・人の倍、努力しなければいけない。
・無駄にしてはいけない。
・やり続けなくてはいけない。
など。
これを読んだあなたは、どのような感想をお持ちでしょうか…?
少なくとも私は、身が縮こまってしまいます。
しかし、これを書き記した時に気付いたことがありました。
この禁止事項には「親」「家」、そして「父」という言葉が何度か登場しています。
主治医から「あなたはアダルトチルドレンです。」と教えてもらったにも関わらず、それを信じられない…というよりも、信じたくない自分が居ました。
心のどこかで
「親のせいではない」
「自分が変わればいいんだ」
そう確信していたからです。
確かにそれは間違っていません。
人を変えるのは難しいけれど、自分を変えることは出来る…なんて言いますし。
アダルトチルドレンと検索すると、「毒親」という言葉を目にすることがあると思いますが、私はこの言葉が嫌いです。親と言っても人間であり、神様ではありませんから。失敗することもあるし、欠点だってある。何より親になる彼らもまた、子供だった過去があります。
完璧でない彼らを、完璧でない私が責めることが出来る理由なんて一つもない。
…そう思っていたからです。
しかし、この禁止事項を書き出した時に、
親である彼ら…私の場合は父親の影響をかなり受けていたのだと、理解することが出来ました。
そして、これらの禁止事項を心理士さんに話したところ、これらは全て
「いけない=Don't 」から
「いい=OK 」に変えられるということ。
すぐに禁止事項の一つ一つを、
「やってもいい」「出来なくてもいい」
という風に書き換えていきました。
肩の荷が軽くなったような気がしました。
しかし、頭の中の禁止事項というのは、なかなか書き換えることが難しいもの。
というのも、自分自身が「やってもいい」「出来なくてもいい」と納得することが必要だからです。
自分で自分にOKやGOを出したり、
自分を許容することが必要になってきます。
それは、長年「◯◯なければいけない」を守ってきた私には、困難なものでした。
しかし、今は少しずつ、
黒がグレーになるように
白がグレーになるように
変化していっていると感じています。