子供の質問

アダルトチルドレンと教えてもらい、それからの日々の事など。

自分という人間を、人に説明する。


一つ、思い出したことがあります。

主治医から臨床心理士さんと話すことを提案された後、病院もお昼休みに入るということで、私は一旦家に帰ることになりました。

おそらく午後は、もっと自分について話をすることになるだろう…
そんな事を思ったんだと思います。

そして、再び病院に戻る時に持参したのは
ポートフォリオ=自分の作品集、でした。

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もちろん、この日のために用意していたわけではなく、数年ごとに作っていたものです。

きちんとファイリングした作品集を初めて作ったのは…おそらく高校時代だったかと思います。(病院に持参したのは、専門学校を卒業して作った一番新しいもの。)

これで何が分かるというわけではないのですが、
今となってはこの作品集の存在は大きかったと思います。

初めて会う方…この時は心理士さんにお見せしたんですが、じっくりと見ていただいて、気になった所を質問されたりしました。

ただでさえ心が不安定な状態で、そんな中で初めて会う人に、自分のこれまでの人生を説明するというのは…なかなか大変なことです。
私は普段から会話が苦手で、この時も黙ってしまったり突然に泣き出したりしていたと思います。
そんな状態で、この作品集には助けられました。

手間が省けるという点では、何度も病院に通う時間も短縮出来たと思います。
実際私がカウンセリングのために病院を訪れたのは、両手で十分足りる数だったと思います。

私は幸運にも高校で、「作品作り」という名目で自分を表現する習慣があり作品集を作ってましたが、自分を説明するものは何でもいいのです。

好きな音楽や好きな本、好きなお洋服。
感動した映画や出来事。

思った事を書き留めたメモでも手帳でも
学校の卒業文集、写真なども材料になります。

カウンセリングを受ける際、私は色んな物を持参しました。実際に見せるかわからないけど、とりあえず持っていきました。

その中には感動した歌の歌詞を書いたものや、紙粘土で作ったよく分からないもの、お習字で書いた書など様々です。

そして、今回ブログを書くことを決めて、写真などを載せる際に非常に助かったのは、ごく自然と記録していたことです。

絵を描いたり物を作れば当たり前のように写真を撮っていました。写真をブログに載せる際には写真データを見れば日付がすぐに分かります。
また、手帳やスマートフォンのメモに思ったことを書き留めていました。

過去を振り返らない、過去を振り返りたくない、

…そういった意見を否定する気はありません。むしろ、本来であればその姿勢は正しいのかも知れません。過去に戻ることは出来ませんから。

しかし、アダルトチルドレンや、トラウマを抱えた人間にとって、過去を忘れることは非常に難しいです。目を背けたくても出来ない何かしらの引っ掛かりが、捨てきれないのです。

そういった方々には、今を生きると共に、今感じていること思っていること…それらを頭のメモリーだけでなく、何かしら残して置いていただきたいと思っています。

今後、このブログでも「インナーチャイルド」について書こうと考えていますが、
インナーチャイルドに関しては、過去を振り返ることが必要になってきます。

過去を振り返ることはとても辛い作業ではありますが、残したものがあれば、「今」の自分とはまた違った角度で、当時を振り返ることが出来ます。

その話はまたいずれ。