子供の質問

アダルトチルドレンと教えてもらい、それからの日々の事など。

【ピエロ】サーカスのピエロ


「ピエロ(ゴースト)」

について書いていきたいと思います。
ピエロと向き合うのは、非常に辛い時間でした。

インナーチャイルド=内なる子供と向き合うにあたり、よく書かれるのは "話しかけること"…優しく愛を持って接してあげることが大切なのだと書かれます。

ピエロに対して私もやってみましたが、何度試みてもダメでした。何て声をかけていいかも分からないし、何を言っても届いていないような気がしました。

数ヶ月前、ピエロにあるメッセージを伝えました。

その直後、私は泣き崩れてしまいました。
それを受けて、

…やっと欲しい言葉をあげられたのかな?

そう思いました。
そのメッセージは後ほどご紹介しますね。

「ピエロ」は私の中学生の期間に生まれました。
中学生の頃、私には二つの顔がありました。

学校では「ピエロ」
家では「ゴースト(幽霊)」

まずピエロについてお話していきますね。
ピエロといって皆さんは何を思い浮べますか?

私はワンピースのバギー船長
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そして

小学生の時に家族と観に行った「サーカス」です。これに関し、実はほとんど覚えていません。

どんな演目があったのか、どこであったのか、朝なのか昼なのか夜なのか、…全く覚えていません。
薄っすらと頭に浮かぶのは、大きな球に乗る動物や、歓声、そして自分が興奮していたことくらいでしょうか。

家族でお出かけに行くと、帰りの車の中では「戦争」が始まります。珍しいことではなく、だいたいお出かけに行くとそうなのです。お出かけして楽しかったという記憶はほとんどありません。
「行かなきゃよかった…」
いつもそうでした。

しかしこの、家族で「サーカス」に出かけた日について、母が言うにはこの日の帰りは "いつも通り" でした。いつも通りの車内でした。

私は思い出せないのです。
その日の父の怒鳴り声を思い出すことが出来ません。

ただ思い出すのは

"なんて楽しい時間だったんだろう!"
"あんなにワクワクする世界があるなんて!"
"面白かったなぁ〜!"

わたしの頭の中は、その日初めて観たサーカスのことでいっぱいだったのでしょう。
いつもなら怖くて仕方ない戦争を忘れるくらいに。


中学に入学すると、たくさん友達が出来ました。
そして友人達は私の言動で驚いたり笑ったりします。

「ウケる〜!」
「変なやつ〜!」

天然…と私は大人になっても言われるのですが、よく分かりません。しかし、確かに私の言動で彼女達は笑うのです。バカにされていると感じたことはありません。笑ってくれると、私はとても嬉しい気持ちになりました。

そして、ピエロになりました。

家の中で失った「笑顔」は、学校にありました。
友人達の笑顔を見ると、私はホッとします。
私は彼女達の笑顔を見るために、色んなことをするようになりました。

テレビのお笑い芸人さんはお客さんを笑わせますね?
私の場合は、芸人さん達とは少し違います。
何か面白い芸を持っているわけでもありませんし、
クラスのお調子者というわけでもありません。

私は彼女達の悲しい顔や、怒った顔を見るのが嫌だったんです。それらは家の中にありましたから。

誰かが誰かの悪口を言えば、私はそれに同調するもっと強烈な悪口を被せます。
悲しい顔をしていたら、私はそれよりもっと悲しい顔をします。

そうすると、彼女達の表情は元に戻るんです。

笑顔を見るためにはどんな手も使いました。
それが、他の友達を傷付けるものだったとしても、その場が盛り上がれば、目の前にいる友達が喜んで楽しんで、笑ってくれれば、それでいい。

いい方法が見つからない時は、とぼけて見せました。本当は調子が悪い時でも、とぼけていました。
家で戦争があった次の日は、だいたいとぼけていました。

友人達が楽しんでいる驚いている笑っている…
それはサーカスの観客のような明るさで、
私はいつもその空間に居たいと思っていました。

一方で、友達と一対一…二人っきりの時はとても緊張してしまいました。何人かいれば誰かしら笑ってくれるような気がしていました。しかし、目の前に居るただ一人を笑わせることは、何倍も難しかったです。ピエロになりきれず…誰か友達と二人きりの時は、泣き虫で弱虫で卑怯な私の「ありのまま」の姿が、そこにはあったように思います。