認知行動療法
自分の中にある無意識な "モノの捉え方" について、様々な方法でアプローチしていく、心の病に用いられる治療の一つです。
説明すると、人には「思考の癖」があります。
これは、心の病を抱えている人、そうでない人みんなに共通するものです。考えたり感じたりすることに対して、教科書のようなマニュアルも、ましては模範解答もありません。
これらは人が成長し、様々な経験や体験を元に作られる、その人を形成するものの一つです。
「思考の癖」において、親からの影響が強く、
「思考の偏り」…偏ったモノの考え方をしてしまい、それによって日常生活に支障をきたしているのが、アダルトチルドレンです。
認知行動療法について、最近では自分で行えるセルフチェックや療法をまとめた書籍が本屋さんに並んでいます。
この「認知行動療法」を知る以前…
ブログでも触れましたが、私には無職の1ヶ月間がありました。その期間、私は自己啓発本を毎日読んでいました。その中で見つけ、実践したものの一つとして、
「ビリーフワーク」
と呼ばれるものがあります。
思考の癖をとるために、これは有効でした。
今考えると、このビリーフワークも、認知行動療法の一つだと考えられます。
ビリーフワークでまず行うことは、自分の頭にある否定的なものを書き出すこと。そして矢印→を書き、「事実」を書くのです。
《例》
私は無職の社会のゴミだ。
→私は無職だが社会のゴミではない。人間だ。
…こういった具合に、「事実」に書き換えていきます。
ここで大切なのは、あくまで事実を書くこと。ポジティブ思考は大切ですが、自分を誇張したり無理に正当化してはあまり意味がありません。
かえって文章からプレッシャーを感じることになり兼ねませんから。
そして自分がアダルトチルドレンと知り、私は2年半働いたシャツ縫製の会社を退職します。辞める前に新しい職場を見つけていました。
転職してから病院に駆け込んだことはありましたが、カウンセリングは受けていません。受けれなかった…と言った方がいいですね。駆け込んだ日に、私を担当する心理士さんは居ませんでしたから。
ですから、転職して1年、未だに
私はカウンセリングを受けることなく過ごす事が出来ています。
しかし、精神的に崩れたことは何度もありました。
会社を休みたくなかった私がしたのが、
本屋さんで「認知行動療法」の本を見つけ、それを実践することでした。
その中で行った私のお勧めの療法は
「自分のトラウマ映画を観る」
というもの。…なかなか意味不明な表現をしてしまいましたね、、
"イメージしてください"
"あなたは映画館に居ます。目の前には大きなスクリーンがあります。このスクリーンに、今からあなたのトラウマが流れます。あなたはポップコーンを食べながらそれを観ています。"
本の中のものを、私なりに説明してみましたが、どんなものか理解していただけますか?
私が言いたいのは、トラウマから距離を置くことの必要性です。
そのトラウマは「今」あなたに起こっている事ではないという事。この先そのトラウマに自分が苦しむことは無いという事です。
そして、インナーチャイルド達と向き合う…
これについてこの認知行動療法を用いるならば、
トラウマ映画の「感想」を持つことでしょう。
トラウマ映画に映る当時の子供の自分に対して、
同情したり親しみを持つこと。
そのトラウマ映画に対して大人になった自分が何を感じるか、考えるか…それが大きなポイントです。