子供の質問

アダルトチルドレンと教えてもらい、それからの日々の事など。

【ピエロ(ゴースト)】失敗作

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2016.6.4

 

自分が失敗作のような、まるで欠陥品のように感じることがあります。

おそらくそれが強かったのは中学時代に生まれた

【ピエロ(ゴースト)】。

 

家で失くした笑顔を見るために、学校で友達の笑顔を必死で探しましたが、それは同時に仮面を被ることでした。

 

自尊心を失くし、家の中で感じていたのは無価値感。"あなたは価値のある子"…それを両親がいつか言ってくれるだろうと信じ、平気なフリをしました。

「助けて」「苦しい」「辛い」「痛い」「怖い」…それらを言えませんでした。

 

精神的にひどく弱っていたこの時期、

私は1度だけ、助けを求めようとした…というよりも、家での自分=ゴーストを表現しました。

「詩」に想いを込めたのです。

リストカットをテーマに書きました。

 

学校で、詩のコンクールに出すために書いたのですが、「佳作」をもらいました。

どんな詩だったのか読みたくなり、市の図書館へ行き職員さんが奥の書庫から見つけてきてくれたのですが、名前だけ。作品は掲載されておらず、読むことが出来ませんでした。

 

中学生の私は、先生から佳作の賞状を受け取りました。先生はとてもバツが悪そうな…いえいえ、何と言っていいのかわからなかったのでしょうね。その時の先生の表情はよく覚えています。

その後自分がどのような対応をとったのかも。

 

私はただへらへらしていました。

先生のその表情を見た瞬間、諦めました。

家の中がどのような状態なのか。

自分が家でどのように過ごしているのか。

話しても何もならないと、察したのです。

 

当時私の中学校には、「相談室」と呼ばれる部屋があり、「相談員」という方に会いたい人は事前に連絡するようにと、プリントでお知らせがありました。おそらく、これがスクールカウンセラーでしょう。

私は一度も利用しませんでした。

何となく、学校へ行くことに不安を抱えている生徒に向けてのものだと解釈していました。

私は学校は嫌いではありませんでした。当時辛かったのは、家庭です。性犯罪に遭った後も、学校には通えていました。

 

スクールカウンセラーには会いに行ったことはありませんが、私には2人の不登校の友達がいました。

私は学校に来たその2人に、会いに行っていましたね。

 

登校した2人にはそれぞれ部屋が用意され、会いに行くのはお昼休み。ご飯を食べに行きました。

なぜ行くようになったのか…

それは、そこに笑顔があったからだと思います。

 

2人にはそれぞれ違った友人達が居ました。

性格も、卒業した小学校も異なる2人の部屋を行き来するのは、私くらいだったでしょう。

 

どちらの部屋も、お昼休みは笑顔で溢れていました。みんな2人が元気になれるよう、努めているようでした。

 

私はおそらく、「おこぼれ」をもらっていたのでしょう。

まるで自分の居場所がそこにあるかのように、感じていました。私は毎日学校に行けているのに。

 

2人のことを、羨ましく思っていましたね。

どうして学校に来れないのか、私は知ることが出来ませんでしたが、久しぶりに登校すると笑顔で友達が迎えてくれる。それがすごく、羨ましかったです。

 

重ねていたのは、自分の家庭でしょう。

学校には通えていましたが、嫌なことがあったり友達関係で悩むことはもちろんありました。

そんな時に、心が不安定な時に、

笑顔の食卓があれば、何の心配もせず家に帰宅出来たでしょう。

 

しかし、家に入る前、そして父が帰宅する前には、リセットしなければいけませんでした。

今度は父の前で必要な仮面を被らなければいけませんでした。

 

外でも家でも仮面を被らなければいけない。

嘘をつかないと生きていけない。

 

ありのままの自分には人に会うことも許されず、何かで取り繕わないと過ごせない。

人間として失敗作のようで、欠陥品のようで、

無価値感の隣にあるのは「劣等感」でしょうか。

 

今でもこれは私の大きな悩みであり、生きづらさです。

気分が落ち込んでいる時に感じるのは、【ゴースト】、人の中で明るい人を演じている時は【ピエロ】を感じます。

 

気分を上げようとすると、人前で無理に明るく振舞わなくていいと、頭で考えていても、

それは中学時代の私を否定してしまうようで…とても難しい。

 

自信家で周りを気にしない【ペインター】とは、かなり異なります。

人を信じ、愛し愛された【フラワー】とも、

自分の未来に希望を感じていた【ドリーマー】とも違います。

 

やはり "子供" 時代。

【ピエロ(ゴースト)】そして【child(サイレントキラー】は、その核となるもの。

とりわけ不安や恐怖を感じてしまった私の子供時代です。

 

2人を感じた時にどのように接するのか、

大きな課題ですね。

 

なぜなら、2人はこれからもずっと、私の中に生き続けるインナーチャイルドだからです。