火を使うなと言われたAC
食欲不振が解消されつつあります。
先週のカウンセリングで、心理士さんが話してくれた言葉に、助けられているようです。
私は料理が苦手で…というか、
父親から言われ続けた言葉に未だ縛られているんですよね。
"火を使うな!"
"火事になるぞ!"
…確かに火を扱うのは危険が伴いますし、私自身父親から何度も言われ続けて、火に対して "怖いもの" という意識は十分にあるんです。
ですが、何というか…
先の言葉は子供の為になるんでしょうか?
"お前には料理も出来ない"
…毎度毎度、そのように言われているような気がしました。
自分で何か料理をしたい…学生時代、1人でインスタントのラーメンを作れる友達が羨ましかったですね。
衣食住とあるように、食は大切なものです。
自分で料理が出来れば、きっと生活が豊かになると思うんです。
さて、
小さい頃から火の側に近寄ることを禁止された、
火を扱うことを禁止された私ですが、
学校では調理実習がありますよね。
もちろん、自ら火の側に近寄ることは出来ませんでした。料理の得意なお友達の指示を受けて、恐る恐るそれをやる…
ですが、ある時から自分の役割を見つけてですね…
「洗い物」
です。調理中使わなくなった調理器具を洗うというポジションを見つけてからは、用済みのものが出れば率先して洗い、片付けるようになりました。
代わりに、
火を使う調理には一切ノータッチです。苦笑
高校生にもなれば、洗い場は自分のテリトリーのようなものになりました。
使わなくなった器具を集めて周り、テキパキとさっさと洗って片付けてしまう。
高校の家庭科の先生には、その様子をものすごく褒めて貰いましたね…
「あなた、良いわね!」
当時はよく分かりませんでしたがね。
自分は火には近寄れないから、洗い物くらいしか出来ることがない…
でも確かに、私がいる班の調理場は、試食の際には調理器具が片付けられていたんです。
"洗い奉行" の私が居たおかげか。苦笑
今は、先生の言葉の意味が少し分かるような気がします。まだまだ料理は下手くそで、鍋を作るにしてもパッケージとにらめっこ。そして声出し確認。
ですが調理が進むにつれて、1つずつ使わなくなった調理器具が出てきます。
洗い奉行だった私は、それを見逃せないんですよね。
つい先程も、眠剤が遅くに効いて昼起きしてしまい、料理をしたのですが、
お鍋が出来上がる頃には
何も残っていません。
思い返すと、東京での一人暮らしでもそうでした。
洗い場に何か残っていると気持ちが悪い…
確かに火を使う料理には未だ抵抗がありますが、
私は学校の調理実習という時間で、確実に大切なことを身に付けたのだと思います。
調理と同時進行で洗い物を片していく…
個人の好みもあるかも知れません。
食べ終えた食器も出るから後からまとめて洗う、という方も多いでしょう。
"火は怖いもの"
"火の側を離れてはいけない"
それが頭にある私は、本当に一時足りとも動けないんです。苦笑
お鍋のグツグツをじー…と見つめる。
洗い場はすぐ隣ですから、火を見守りながら調理器具を片していくのは、最初は忙しくやっていたものの、今では充実感さえ感じます。
時間を有効に使えているような…そんな感じでしょうか?
だいぶ涼しくなって来たので、室内温度に気をつけて、鍋、再び…!
美味しくいただけました。
そして、
洗い奉行をして良かったなぁ…と。
料理はこれから少しずつ、
出来るようになりたいです。◎