子供の質問

アダルトチルドレンと教えてもらい、それからの日々の事など。

ACの生きづらさは気質の問題か?

こんな本を見つけました。

 

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「敏感すぎる自分を好きになれる本」

著者: 長沼睦雄

青春出版社

 

HSP気質…というのをご存知でしょうか?

H(High)

S(Sensitive)

P(Person)

 

直訳して "とても敏感な人" 

最近ネットでも記事になるようになった、HSPという言葉。記事を見た時、自分はHSPだな…と確信を持ったものです。

 

しかし、なかなか関連の書籍に出会うことはありませんでした。というのも、未だ日本ではHSPという言葉が認知されておらず、精神科医でも知らない人が多いそうなんです。

そんな中で冒頭の本を見つけた時は、とても嬉しかったですね。

 

一口に「敏感」と言っても、HSPの持つ敏感の対象は人によって様々です。

音や光、感触、電磁波、空気感、人が何を考えているのかが分かってしまう…etc

トータルに敏感な人も居れば、ある1つの感覚が抜きん出て強い人も居るそう。

 

更には、HSPの中には

HSS(HighSensationSeeking)

=刺激を大いに追い求める

 

相反するように見えるHSPとHSSを併せ持ったタイプの人が居るというのです。

そんな "HSS型HSP気質" の存在も、分かりやすく紹介されていました。

このページで印象に残ったのは、

"社会に適応するため、対外的にはHSSの外見で過ごし、1人になると本来のHSPに戻る" タイプの人も居るということ。

 

(あ〜…分かるー…涙)

思わずそう感じましたね。。

 

本を読んだ感想は…

とても読みやすく、HSP気質の方が抱える問題や生きづらさに対して具体的な解決策も書かれてあるので、非常に前向きになれました。何より、敏感であることは長所であり、そして

 

"HSPだから生きづらいのでは無い"

 

ということ。

 

アダルトチルドレン(AC)とは逆ですね。

ACの場合はよく、生きづらさの原因は自分がアダルトチルドレンだからだった!…なんて書かれ方をされます。

 

ACについてブログを書いている私が

今回HSP、HSS型HSPについて書こうと思ったのは、生きづらさを解消するためには自分の気質を知る必要があると思ったからです。

 

なぜ

"HSPだから生きづらいのでは無い" のか。

 

それは、著者の言う通り、HSPというのは「気質」であって生きづらさの原因では無いからです。

生まれ持った敏感すぎるという気質があるから

=生きづらい、…という訳では無いということ。

 

本を読んでとても好感を持ったのは、

最後の章でした。ぶっちゃけ…泣きました。

 

最後の章というのは、

"あなたの身近な人が「とても敏感な人」だったら"

…つまりは非HSPの人に向けてのもの。

 

その中でも多く出てきた言葉は

「子供」、「親」、「先生」など。

 

HSPの子供に対して悪影響を与えるのは、親や学校の先生の "支配欲" なのだと。

 

そうした支配欲を感じ続けたHSPの子供(非HSPの子供が感じない事まで感じ取ってしまう)というのは、自己肯定が出来ず自信もなく、自我も育たないというコース…をたどるのだと。

 

ACの問題に重なります。

 

変に納得がいったんですよね。

どうして自分はACなのか…

人の中でビクビクしてしまうのか、

人と過ごした後にとても疲れてしまうのか、

 

ACと言っても、人によって育った家庭環境は違うし、大変な苦労を強いられ育った人でもたくましく生きてらっしゃる人も居る現実…

なぜ兄のように生きられないのか…

 

それはやはり私にしかない気質があり、

気質自体は何も悪いものではないけれど、

敏感な気質故に家庭内で自分を守るためにやってきたこと…それらが知らず知らずの内にACに成るコースを辿ることになってしまったのだと。

 

 

よく思ったものです。

自分が、鈍感であればどんなに楽に生きられるだろうと。

 

しかし、鈍感であれば気付かなかったことというのは沢山あります。

 

父が母を攻撃する時、

よく理解出来ました。

 

父が帰宅した、玄関の扉を開ける…

まさにその時から感じていました。

 

父がどのような精神状態で、

ナイフのような言葉を放つ度に、

母が父から目を背ける度に、

 

糸がどんどん絡まるような

色が混ざり混ざって濁ってしまうような

 

居心地の悪さ

気持ち悪さ

これからどうなるのか

それを自分はどうすべきなのか

 

そして家庭内の問題を変えられなかった

父を変えられなかった

母を変えられなかった

両親の仲を取り持つことが出来なかった…

 

それらの後悔は大人になっても付いて回り、

全て自分のせいにしてしまいます。

 

ACの問題に加え、色んな事に敏感な故

体調を崩したり、周りが出来ることがすごく難しかったり…

本に書いてあったことは、

"先ずは自分がHSPであることを認めること"

 

私がAC問題について考えていたことと同じでした。

先ずは、認めること。

 

HSP気質であれ、他のどんな気質であれ、

自分の気質…

自分自身を知り認めることは、自分を生きていく上で非常に大切なのだと改めて感じましたね。