会社のストレスチェック
昨年から50人以上(…だったでしょうか?)の企業には、ストレスチェックというものが義務付けられました。
私も昨年の6月(ちょうど…普段なら何てこと無い人間関係で抑うつ症状になりたての頃でした。苦笑)
その6月に、通常の健康診断と共にストレスチェックも行われました。
この記事を読まれている中でも、受けられた方は多いと思います。
ストレスチェックが義務付けられたことで、
高ストレスと診断された方は、会社が用意した産業医と面談することが出来るのですが、
その面談を受けるために私の会社では幾つも手順を踏まねばならず…
その間にも抑うつ症状はひどくなり、私の場合は産業医に会うことなく、心理士さんと相談した上で休職をとり、その後退職となりました。
さて、
この国が義務付けたストレスチェック…
義務を付けたのには理由があります。
理由の1つは、精神疾患を患う患者が増えていること…でしょう。
主にストレスから引き起こされる "うつ病" でしょうが、早期発見はもちろんのこと、このストレスチェックにはある大きな希望があると私は感じています。
それは、
「精神科」もしくは「心療内科」を受診するキッカケになり得る点です。
私なんかは…
抑うつ真っ只中の時だったでしょうか。
職場の方に "最近大丈夫?" と声をかけられ、「実は心理カウンセリングを受けているんです」と正直に答えました。
すると、
"え?!!精神科?!!"
なんとまぁ…その人との間に一線引かれた様な気持ちになりましたね。
私自身、そのリアクションには納得出来ました。
「精神科」という言葉には、何といいますか…偏見や差別を感じていましたから。
しかし、言わせてもらうと、
(なんて時代遅れなんだ)と感じざる得ません。
数年前テレビで知ったのですが、アメリカには自分専用のカウンセラーがいるだとか、精神科に対する日本との考え方の違いに納得したものです。
ストレスは目に見えないもので、
精神も目には見えない。
体の怪我や風邪は目に見える。
それだけの違いで、日本では精神科に通う人々のことをおかしな目で見る人がなんとまぁ多いこと…
私は不思議でした。
不思議でしたが、そんな人々の姿勢もまた、理解は出来ます。目に見えないもの、知らない世界って、おそらく多くの人は恐怖を抱くのでしょう。
しかし、このストレスチェック。
私の父も受け、なんと高ストレスという結果…
自分は仕事が好きなんだと再三聞かされましたが、その父もストレスを大量に抱えていたのです。
これまで、何度も父がおかしいと思っていました。
子供の頃から。
仕事が好きだという割に、
不穏な様子で帰ってくる父を見ては、ビクビクしていたものです。
何度も病院=精神科に行ってくれないかと願ったものです。
ですが、父が精神科に自ら足を運ぶことは間違いなく無いだろう、無理だろうと思っていました。
ですから…
私はただただ驚いています。
今私の父は、
ストレスチェックのその後、産業医と面談し、
自分の足で精神科を受診し、
精神科の薬を飲み、
治療を始めたのです。
精神科…と言っても、信頼のおけるかかりつけ医の紹介で精神科の専門 "病院" ではなく、
「クリニック」。苦笑
しかし素晴らしい先生に出会えたようです。