母が自由に生きていると、私(子供)は嬉しくなる。
2016.11.29
(母と2人でディナーに行きました◎)
1人旅を終えて、父がしばらく出張との知らせを聞き、数日実家で過ごしていました。
モラハラの "マインドコントロールが解けた" と話す最近の母は、とても元気です。そしてなにより、
自由に生きているように見えます。
最初はモラハラから回復していく母の姿を見ては、
"なぜもっと早く気付いてくれなかったんだ"
"なぜ私の子供の頃にそうしてくれなかったんだ"
大人の私の、もどかしい気持ちが大きかったです。
しかし、やはり子供の私から見て、
元気で自由に自分のやりたいように生きている母の姿というのは、とても嬉しいんです。
これまで…
惨めな母の姿ばかり見てきました。
イライラしている姿も見てきました。
母は弱い人なんだと、そう思ってきました。
思春期はそんな母を、
言われるがままされるがままの母を私は毛嫌いしていました。
(もっと、自分の意見を言っていいんじゃないのか…)
(夫婦というのは助け合って生きていくものなんじゃないか…)
そんなクエスチョンの毎日でもあり、
母を惨めな気持ちにさせているのは子供の私のせいなんじゃないかと責めましたし、家庭内が崩れる度に、自分のせいにすれば、両親のせいにしなければ、幾らか楽になれるような気もしました。
両親の仲を取り持つのが子供の自分の役目なのだと信じ、自分の気持ちなんて放って、2人のことばかり考えて来ました。
本当は…
そんなことする必要ないのに。
それは子供の仕事じゃないのに。
ですが、だからこそ、
自由に生きている今の母は、見ていてとても嬉しくなります。
それはやはり、私が母の子供だからでしょう。
私には自由に生きる友人達がたくさんいます。
先日の旅でも、またそんな友人が増えました。
私自身、自分でよく分かっているつもりでした。
芸術を学び、自信を身に付け、心が豊かになり、
人は自由にやりたいことがやれる…
そう確信していました。
しかし、これまでの母というのは、
自由とはまるで切り離されたかのように生きてきました。…いえ、少なくとも私にはそう見えていました。
「すいません」
というのは、母の口癖でした。
子供はごく自然と、成長する過程で親のモデリングをします。真似をして育ちます。
私は父のようにはなりたくありませんでした。
心無い言葉で人を簡単に傷付け、傷付けたことにすら気付かない。感情の思うままに人に暴言を吐き、怒鳴り散らす…
いくら仕事が出来たとしても、人として尊敬出来ませんでした。
一方で、母は優し過ぎました。
父を構い過ぎていました。
子供よりもずっと、父(夫)のことばかり気を遣っているようでした。
まるで、自分なんか粗末な人間ですとでも言ってるような…そんな姿でした。
私は、
もう体は立派な大人です。
28歳という、もう大人なんです。
ですが…
今の母を見ていると、真似したくなります。
いえ、何というか、
自信が持てるんです。
自分が一度ハッキリと確信した
"自分のやりたいように生きていい"
その考えを母親が身を持って証明してくれているような気分です。
パートナーのモラハラに苦しんでいる方々。
どうか自由に生きてください。
子供はしっかりと、あなたを見ています。