ACの復讐したいという気持ち。
2016.2.25
大人の私に生まれた「憎しみ」という感情。
これは今でもふと湧き上がる瞬間があります。
湧き上がった後に私の頭の中に生まれるのは、
「復讐」
です。どんな仕返しをしてやろうか…同じ苦しみを与えたいという復讐の欲求にかられます。
【ペインター】以降は親に言い返したり親の言動を受け流したりしていました。しかし、【child】と【ピエロ(ゴースト)】は出来ませんでした。
言われるがまま、されるがままでした。
当時のことが思い出されると、私は殺意にも似た感覚を覚えます。
欲求ですから、次から次に復讐のアイデアが生まれてしまうんですよね。
でも結局やらない。
やらないのは、先が見えているからです。
自分を含め、誰も幸せにならないという答えが、実践する前に分かってしまうんです。
しかし、何度も考えてしまいます。
ひどい時は毎日復讐の計画を考えることがありました。なぜなら、どうやって相手を苦しめるか…それを分かっているからです。だからアイデアがどんどん出てきます。
傷付けた人
傷付けられた人
圧倒的に心が強いのは傷付けられた人です。
傷付けられた分だけ、痛みを知ることが出来ます。
傷付くことを知っているから、人を傷付けることに迷いが生じます。
だからこそ、分かるんです。
相手の弱い部分、痛みを感じる部分、
どのように傷付けることが一番効果的か、
相手が立ち直れないくらいの攻撃方法を知っているのです。
ついさっきまで…
私の頭の中は父を攻撃すること、辱めること、精神を壊すショックを与えること…それらの復讐計画でいっぱいでした。当時のことがフラッシュバックした事がキッカケで、次から次に復讐のアイデアが浮かびます。
でも、涙を流していました。
結局 "やらないこと" だからです。
残るものはいつも欲求不満です。
母方の祖母に電話をかけていました。
優しくて穏やかな祖母の声。
「私はどうしたって許せないのよ!お母さんが許せても、私は許せない!あいつに仕返しをしたくなっちゃうの…(そんなことしたくないのに…!)」
泣きながら訴えて、私は気付きました。
"そんなことしたくないのに"
心の中でそう続けていたんです。
復讐なんてしたくないのに…心からの私の訴えだと気付きました。
祖母は落ち着いた口調でこう言ってくれました。
「言う人は言うし、言わない人は言わない。人それぞれ。あちらさん(父の実家)は何も言ってこんよ。
今だってそう。電話一本よこさんとよ。けどだからって私は何も言わん。そこでこちらから出て、争っても何もならん。言ったら同じになるよ。だから言わない。」
ここで私の心に響いたのは
"相手と同じになる"
ということ。
自分を傷付けた相手と同じになってしまう…
それはとても嫌だと感じました。