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子供の質問

アダルトチルドレンと教えてもらい、それからの日々の事など。

【ピエロ(ゴースト)】友人の死


【ドリーマーとロスト】で触れた、友人の死にもう一人のインナーチャイルドが関わっていると書きましたね。これから書いていきます。

ドリーマーがロストに変わる時、
ピエロ(ゴースト)はこんなことを言いました。

"お前が死ねばよかったのに"

ずっと私の中に残っていた言葉です。

「お前」というのはドリーマーのことです。
つまり私自身…当時の、友人を失くした私の事です。

ピエロは友達の笑顔を見るためにどんな手も使いました。他の友達が傷付くこともしました。

亡くなった友人の事も、その時目の前にいる友達に面白おかしく話したことがありました。

話した後に残るのは、彼女をネタにしてしまった「罪悪感」と「自己嫌悪」でした。

彼女は美術室でいつも一人でした。

彼女と二人きりになれば、私は彼女の隣へ座り、彼女の「仲良しのライバル」に戻ることが出来ました。ありのままの自分であり、彼女は笑って一緒にお絵描きをしてくれました。しかし、彼女は本当のところ、どう思っていたでしょうか…卑怯者で意地悪な私の事を…。

もうそれを知ることは出来ません。

東京で再会してから、私はずっと謝りたいと思っていました。






上京してから、ドリーマーは新しい生活に胸を躍らせます。

福岡の職場で一緒だった先輩の誕生日にビデオレターを送るため、隣の部屋に住む女の子に声をかけ、アパートのピンク色の屋上でカメラを回してもらいました。

「パソコンが無いから使わせて欲しい」

お願いした相手は亡くなった彼女でした。
そんな身勝手な私の言動にも、彼女は快くOKしてくれ、私は彼女の部屋へ行きました。
これが、高校時代に電車で再会して以来の彼女との対面だったと思います。

何年ぶり?成人式は何で来なかったの?今何してるの?パソコンありがとう〜助かったよ!すっごくお世話になった人なんだ!自炊してる?あ、うまかっちゃん!あれ、賞味期限切れてんじゃん!笑!味噌汁作ったの?食べるー!美味しい〜!

あ、お絵描き、する?


嬉しかったです。
正直、私は彼女から殴られても文句を言われても仕方ないと思っていました。むしろ何か感情をぶつけてくれれば、すぐに謝れる自信がありました。


しかし、彼女はあの頃のように、二人で仲良くお絵描きしていた頃のように、
笑って、楽しんで、とても嬉しそうな顔をするんです。

私は彼女の部屋で彼女とお絵描きをしながら、ピザポテトを食べながら、泣きそうな想いを堪えていました。

それから何度か遊びました。

プリクラを撮ったりご飯を食べたり、
池袋の夜のカフェでお酒を飲んだり、
彼女の話をたくさん聴こうとしました。

彼女が恋をしていること、バンドをしていること、漫画を描いていること、歌を歌っていること、

彼女の終電がなくなり、私の部屋へ招いた夜は
ベットにくっ付いて、彼女の好きな人への想いを聴きました。

それらは全て輝いていました。
私が意地悪をしてしまった彼女は…今こんなにも生き生きしているんだと、とても嬉しく思ったし、何より救われた気分でした。

何度も謝る機会はありました。
その度に、次回に後回しにしてしまっていました。

結局彼女が生きている内に、彼女に「ごめんね」と謝ることは出来ませんでした。

自分自身のことで後回しにしてしまっていることは沢山あります。ですが、誰かへの想いは後回しには出来ないのだと知りました。

これが「後悔」なのだと知りました。


ピエロ(ゴースト)がドリーマーに放った

「お前が死ねばよかったのに」

これは

「私が死ねばよかったのに」
「私はあの日殺されてればよかったのに」

だと思います。


彼女が亡くなって、私は彼女のTwitterのアカウントを見つけました。

見るのが怖くて、しばらく経ってから見ました。

そこには私への悪意は書かれておらず
亡くなる前の彼女のTwitterには

「目」に違和感を感じていたこと、
病院で"脳外科"に行くよう勧められたこと、
目の症状がひどくなっていること、

それらが記されていました。

その事実を受け入れ、
ようやく私は彼女が「事故」で亡くなったことを信じることが出来ました。